きぬかつぎの作り方
「茹でる」と「蒸す」2種類のきぬかつぎと、きぬかつぎに良く合う「味噌だれ」の作り方を紹介します。
「きぬかつぎ」とは皮付きのまま丸ごと茹でた(または蒸した)里芋のことで、塩、味噌、味噌だれなどをつけて食べます。
茹でた方が短時間で出来上がりますが、蒸した方が水っぽくなりにくく濃厚な味わいに仕上がります。好みや都合に合わせて、お好きな調理方法を選びましょう。
材料
約2~3人分
里芋 … 300g
里芋は小振りな物が食べやすくておすすめですが、大きめの物でも大丈夫です。
茹でる作り方
下ごしらえ
里芋を洗ったら、まず全体を観察してみてください。他よりデコボコとした”かさぶた”のような個所があるのが分かりますか?
このかさぶたのような部位は、皮を剥きやすくするためにあらかじめ包丁で切り落としておきます。
たとえ切り落とさなくても皮は十分簡単に剥けるので、面倒な場合は省略しても大丈夫です。
里芋を火にかける
鍋に里芋とかぶるくらいの水を入れて火にかけます。
里芋は茹で汁に粘りが出て吹きこぼれしやすいので、ふたはしないようにしましょう。
沸騰後20~30分茹でる
沸騰したら弱火にして20~30分、竹串が簡単に通るようになるまで茹でます。
茹で時間は里芋の大きさや品質によって変わるので様子を見て加減してください。
ざるに上げる
茹で上がったらざるに上げて水気を切ります。
温かいうちに手で皮を剥き、お好みで「塩」「味噌」「味噌だれ」などを付けて召しあがってください。
小振りな里芋の場合、包丁で切った個所の反対側を手でつまんで中身を押し出すと、簡単に皮が剥けます。
蒸す作り方
下ごしらえ
下ごしらえの方法は「茹でる作り方」と共通です。
里芋を洗い、かさぶたのような個所を包丁で切り落とします。
鍋の準備をする
大きめの鍋の中にケーキクーラーやざる、お皿、ひっくり返した漉し器など、土台となる物を置きます。
蒸し器がなくても大丈夫な作り方を紹介していますが、蒸し器でも同様にして作れます。お持ちの方は蒸し器をご使用ください。
ポイント
土台にする物は沸騰した水が食材にかからないように出来れば何を使ってもOK。
丁度良い道具がない場合は「ざる×お皿」「高さのあるお皿×平らなお皿」など2つ以上の道具を組み合わせてみましょう。
蒸し器の代用方法についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
水を注ぐ
土台の1~2cm下くらいまで水を注ぎます。
里芋を入れて火にかける
土台の上に里芋を並べ、ふたをして火にかけます。
20~40分蒸す
沸騰したら弱火にして20~40分蒸します。
蒸し時間は里芋の大きさや品質によって変わるので加減してください。大きなものだとさらに時間がかかる場合もあります。
また、空焚きには注意しましょう。途中で様子を見て、水が減っていたら追加してください。
出来上がり
竹串が簡単に通るようになれば出来上がりです。
温かいうちに手で皮を剥き、お好みで「塩」「味噌」「味噌だれ」などを付けて召しあがってください。
味噌だれの作り方
材料(里芋300g分)
- 赤味噌(なければ普通の味噌) … 大さじ1と1/3
- 砂糖 … 大さじ1
- みりん … 大さじ1
- 水 … 大さじ1
味噌は色が濃くてうまみも強い「赤味噌」がおすすめですが、ない場合や赤味噌が苦手な方は普通の味噌を使っても大丈夫です。
鍋に材料を入れる
小鍋に全ての材料を入れて火にかけます。
煮詰める
ヘラでかき混ぜながら、好みの固さになるまで煮詰めたら出来上がりです。
冷めるととろみが増すので、理想よりも少しだけ硬めに練り上げましょう。
電子レンジで作る場合
鍋ではなく電子レンジで作ることも可能です。その場合は水を加えないでください。
ふたをせずに500~600Wの電子レンジにかけ、時々取りだしてかき混ぜながら好みの固さになるまで煮詰めてください。