焼きなすの基本と3つの作り方
丸ごと焼いて素材のうまみを閉じ込めた、甘くてジューシーな味わいの「焼きなす」。
グリルやオーブントースターがなくても、「フライパン」や「オーブン」でも作ることができるって知っていましたか?
シーンに合わせて選べる3種類の焼きなすの作り方と、おいしく作るコツ・失敗しないコツなど、焼きなす作りの基本をまとめました。
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材料
焼きなすを作るのに必要な材料は以下の3つです。
- なす
- たれ
- 薬味
たれにはしょうゆ、しょうゆ+ごま油、ポン酢しょうゆなどがおすすめです。
薬味には小ねぎ、みょうが、針しょうが、おろししょうがなどがおすすめです。数種類を組み合わせても良いでしょう。
たれと薬味の組み合わせも大切
おいしい焼きなすを作るにはなす自体の味はもちろん大切ですが、たれと薬味の組み合わせも重要です。
この2つの相性が悪いとなすのおいしさを十分に引き出すことができないので、ぜひたれと薬味の組み合わせにもこだわってみて、色々試してみてください。
以下におすすめの例をいくつか紹介します。
「しょうゆ」または「しょうゆ+ごま油」に合う薬味
針しょうが、おろししょうが
「ポン酢しょうゆ」に合う薬味
どんな薬味でも
基本の作り方(グリル)
それではいよいよ焼きなすの作り方を解説します。
まずは最もシンプルな「魚焼きグリル」を使った作り方から。
火力や焼き時間を調整すればオーブントースターでも同じように作れるかと思います。
焼きなす作りのコツやポイントも解説しているので、グリルを使わない場合も一度は目を通しておくと良いでしょう。
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下ごしらえ①
まずなすのヘタの周りにぐるりと切り込みを入れ、ヘタのひらひらした部分を取ります。
ヘタだけ切るのではなく、皮まで切り込みを入れましょう。
下ごしらえ②
次にヘタからおしりに向かって縦に3~4本切り込みを入れます。
切り込みを入れることでなすが爆発するのを防ぎ、後で皮もむきやすくなります。
ポイント
なすは丸ごと焼く、揚げる、電子レンジで加熱するなどすると、皮の中に閉じ込められた水分が膨張して爆発することがあります。
焼きなすに限らずなすを丸ごと調理する際は、水蒸気を外に逃がすために必ず穴を空けるか切り込みを入れるようにしましょう。
なすを焼く
グリルの中になすを並べ、上下強めの中火で10~12分ほど焼きます(両面焼きグリルの場合)。
均一に火が通るように、途中で裏表を返しましょう。
焼き時間はなすの太さによって変わります。細いものは短め、 太いものは長めにしましょう。
ポイント
皮はあとで剥くので焦げても問題ありません。むしろ全体が黒くなるくらいよく焼いたほうが中心までしっかり火が通ります。
ただし、焦げが中身まで達してしまい、苦みを強く感じるようであればさすがに焦げすぎです。次回からは少し火力を落とすか、焼き時間を短くしてみましょう。
焼き上がりの目安
実がしぼんでシワが寄り、箸で押してみて全体がふにゃふにゃにやわらかくなっていれば焼き上がりです。
火が通っていなかった場合は、上下弱火~弱めの中火でさらに焼いて様子を見ましょう。
ポイント
表面が真っ黒に焦げていても中はまだ半生の場合があります。
焦げだけでなく、実のしぼみ方ややわらかさを見て焼き上がりを判断するようにしましょう。
蒸らす
火を止めたらグリルに入れたまま5分蒸らします。
ポイント
蒸らすことで余熱で芯までしっかり火が通り、とろとろの焼きなすに仕上がります。
仕上げ
あら熱が取れたら温かいうちに手で皮を剥き、たれと薬味をかけて出来上がりです。
保存について
すぐに食べない場合は皮を剥いてから冷蔵庫で保存しましょう。皮を付けたままだと焦げの苦みが実に移ってしまいます。
冷蔵で2~3日は保存可能です。
フライパンで作る
フライパンで作る焼きなすの特徴は以下の通りです。
- 特別な道具が必要ない
- 皮ごと食べられる
どの家庭にもある身近な道具「フライパン」さえあれば作れる手軽さがこの作り方の魅力です。
他の作り方と比べて皮が焦げにくいので、焦がさずに焼けた場合は皮をむかずにそのまま食べることもできます。
詳しいコツやポイントは「基本の焼きなすの作り方(グリル)」も参照してください。
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下ごしらえ
なすのへたのまわりに1周と、ヘタからおしりに向かって3~4本ほど切り込みを入れます。
なすを焼く
フライパンに油を引かずになすを並べ、 ふたをして弱火で10~15分ほど蒸し焼きにします。
均一に火が通るように、途中で何度か焼く面を変えましょう。
焼き時間はなすの太さによって変わります。細いものは短め、 太いものは長めにしましょう。
あら熱を取る
実がしぼんで全体がやわらかくなったら火を止め、ふたをしたままあら熱を取ります。
ふたしたまま冷ますことで余熱でさらに火が通り、 中までしっかりとろとろの焼きなすに仕上がります。
仕上げ
温かいうちに手で皮を剥き、たれと薬味をかけて出来上がりです。
皮があまり焦げていなければ、皮付きのまま食べてもOKです。
オーブンで作る
オーブンで作る焼きなすの特徴は以下の通りです。
- 他の料理のついでに作れる
- 焼き時間が長め
グラタンなどのオーブン料理を作る際、天板に空きスペースが出来ることはありませんか?ここになすを並べれば、焼きなすと他の料理を同時に調理することができます。あと一品おかずを増やしたいときに便利です。
ただし、食材やお皿の間にすき間がないと火の通りが悪くなるので、詰め込み過ぎには注意しましょう。
他の作り方より焼き時間が長めなのは難点ですが、じっくり時間をかけて加熱することで、素材のうまみが引き出されてよりおいしく仕上がる可能性があります(ただしこれは根拠があるわけではなくあくまで推測です)。
詳しいコツやポイントは「基本の焼きなすの作り方(グリル)」も参照してください。
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オーブンを予熱する
オーブンを200度に予熱します。
他の料理のといっしょに焼く場合はそちらの設定温度に合わせます。200度より温度が低い場合は焼き時間を長めに、高い場合は短めにしましょう。
下ごしらえ
なすのへたのまわりに1周と、ヘタからおしりに向かって3~4本ほど切り込みを入れます。
なすを焼く
クッキングシートを敷いた天板の上になすを並べ、200度のオーブンで30分ほど焼きます。
均一に火が通るように、途中で表裏を返しましょう。
焼き時間はなすの太さによって変わります。細いものは短め、 太いものは長めにしましょう。
焼き上がりの目安
実がしぼんで全体がふにゃふにゃにやわらかくなったら焼き上がりです。
まだ硬いところがある場合は焼き時間を5分ずつ延ばして様子を見ましょう。
仕上げ
あら熱が取れたら温かいうちに手で皮をむき、たれと薬味をかけて出来上がりです。