甘くない栗も甘くなる「栗の追熟のやり方」
生栗で栗ご飯を作てみたら、思ったほど甘くなくて美味しくなかった……なんては経験ありませんか?
そんなガッカリを回避するためにおすすめしたいのが、栗を冷蔵庫で1ヶ月ほど寝かせる「追熟」。
栗は低温で保存するとでんぷんが糖に変化し、収穫直後よりも甘さが増して行きます。
また、栗は常温では数日しか日持ちしませんが、冷蔵庫で保管する事で保存期間大幅に延ばすことができます。沢山あって一度に食べきらない時の解決策としても、追熟はおすすめです。
スーパー等で売られている栗の中には「追熟済み」のものもあります。追熟はやりすぎると逆に栗の味が落ちてしまうため、「熟成」などと書かれた栗は追熟せず早めに食べるようにしましょう。
栗を使ったレシピ
栗の追熟のやり方
栗を洗う
まずは栗を洗って清潔にします。
洗った後はべーパータオルや布巾などでしっかりと水気を拭きとりましょう。
栗を新聞紙で包む
次に、栗にカビが生えるのを防ぐために、新聞紙など湿気を吸いやすい紙で栗を包みます。
栗600~800gに対して2~3枚の新聞紙を使用し、何層にも重ねてなるべく厚く包むようにしましょう。
新聞紙の層が薄いと栗が湿りやすくなり、カビが生えやすくなります。
ポリ袋で包む
紙で包んだ栗をポリ袋に入れ、空気を抜いてしっかりと口を閉じます。
カビと同じく乾燥もまた大敵。ポリ袋に入れずに保存すると、栗の水分が抜けて実がスカスカになってしまいます。
写真ではクリップで口を閉じていますが、チャック付きの袋などがあると便利です。
冷蔵庫の涼しいところで1ヶ月ほど保存する
チルド室や冷蔵室の特に良く冷える所など、出来るだけ0度に近いところに置いて1ヶ月ほど寝かせます。
温度が低すぎると冷蔵室やチルド室でも凍ってしまう事があるので気を付けてください。
時々様子を確認する
時々中の様子を確認して、カビの生えた栗がないかチェックしましょう。
カビの生えた栗があれば取り除きます。
初めて追熟に挑戦する場合は1週間に1回くらいこまめに様子を見るようにすると良いでしょう。
そして、問題がなければ次の年からは確認の回数をだんだん減らして行きます。うまく行けば1ヶ月ほったらかしにすることも可能です。
途中でカビが生えてしまう場合は、新聞紙の層が薄い可能性があります。栗を包む新聞紙の枚数を増やしてみましょう。
カビが生えるとどんなふうになる?
カビが生えると写真のように表面に白いものが付着します(カビの種類によって見た目は多少異なります)。
残念ながらカビの生えた栗は食べることはできません。
白く汚れている場合もありますが、カビの場合は時間の経過とともに実の水分が抜けてスカスカになって行き、次第に指で押すと簡単にへこむようになります。
カビはお尻側に生えることがほとんどなので、お尻側を入念にチェックするようにしましょう。