圧力鍋を使った栗の剥き方
渋皮がするっと簡単に取れるから手も痛くなりにくい。圧力鍋を使って栗を剥く方法。
より剥きやすくするために大切な3つのポイントを交えながら、写真付きで詳しく解説します。
圧力鍋は「T-fal」の「クリプソ アーチ」を使用していますが、途中で紹介する3つのポイントをおさえれば、その他の圧力鍋を使用しても上手く剥けるかと思います。
圧力鍋を使った生栗の剥き方
① 栗を軽く茹でる
皮を剥く前に、まずは皮をやわらかくするために栗を圧力鍋で軽く茹でます。
圧力鍋に栗とかぶるくらいの水を入れてふたをします。
圧力調整おもりを高圧(80kPa)に合わせて火にかけ、圧力がかかったらすぐに火を止めます。
圧力が下がったらふたを開け、手を入れられる温度になるまでそのまま冷まします。
ポイント
表面にだけ火を通そう
栗の中心まで火を通してしまうと、実がやわらかくなり剥くときに崩れやすくなってしまいます。
茹で時間はサッと短めにし、皮はやわらか、中は生栗の状態になるようにしましょう。
栗はざるに上げない
栗は茹でてからざるに上げると、乾燥して皮が硬くなってしまいます。
茹で上がった栗はお湯に浸したまま乾燥を防ぎ、一粒一粒、剥く直前にお湯からとり出しましょう。
② 鬼皮(外側の硬い皮)を剥く
まずは外側の硬い「鬼皮」から剥いて行きます。
平らな面からが剥きやすいですが、平らな面のないまん丸な栗はどこから剥いてもかまいません。
お湯の中から栗をとりだし、色が濃くてザラザラした部分を上にして持ちます。
ツルツルした部分との境目に包丁の角を差し込み……
親指と包丁の角で皮をはさみ、下に向かってひっぱります。
さきほど皮を剥いたところから、再びザラザラとツルツルの境目に包丁を入れ……
皮をはさんでひっぱります。これをくり返して残りの皮も剥きましょう。
手で剥けそうな場合は、手で一気に剥くと楽です。
ザラザラした部分が残ることがありますが、ここは渋皮を剥く時に外れるのでそのままにして大丈夫です。
③ 渋皮を剥く
鬼皮が剥けたら次は渋皮を剥いて行きます。渋皮も平らな面からが剥きやすいでしょう。
適当な位置に包丁の角で浅く切り込みを入れます。そのまま実と渋皮のすきまに差し込み……
皮をはさんでひっぱります。鬼皮を剥く時とほとんどおなじ動作です。
剥きおえたところから再び実と渋皮のすきまに角を差し込み……
はさんでひっぱります。これをくり返して残りの渋皮も剥きましょう。
渋皮も鬼皮と同じく、手ではがせそうな場合は手で剥いてしまいましょう。
キレイな剥き栗が出来上がりました。
剥きにくくなったら温め直そう
栗の皮は温かい状態の方がやわらかくて剥きやすいです。
もし途中で皮が剥きにくくなってきたように感じたら、鍋を再び火にかけてすこし温め直してみましょう。
慣れてきたら鬼皮と渋皮を同時に剥いてもOK
慣れてきたら鬼皮と渋皮の同時剥きに挑戦してみましょう。
鬼皮に包丁を入れるときに少し深く差し込み、鬼皮と渋皮を同時につまめば2つの皮をまとめて剥くことができます。
実が割れやすいのが欠点
圧力鍋を使って皮を剥いた栗は、強い圧力がかかった所為か実が割れやすいという欠点があります。
栗ご飯など多少形が崩れても問題ない料理には、素早く簡単なこの方法は最適です。
しかし、栗の甘露煮など形の美しさが求めらる料理に使う場合は、別の方法で剥くことをおすすめします。